チームというもの
〜 ハッサン2世国王杯 vsジャマイカ戦 〜
2000年6月7日
ひとまずほっとした。
ちゃんとジャマイカに勝ってくれたから。
いくらフランスにいい試合したって、ジャマイカに勝てないんじゃ元の木阿弥。
でも、ジャマイカ戦を終わってみるとフランス戦は決してまぐれじゃないことがわかった。あれがトルシエの言うオートマチズムなのか、ラストパスにつなげる体勢になるまでボールが自然に回る。そして、いい形で前を向いて持ったらあっという間に前線にボールがでてチャンスに。
試合の結果はみなさんもうご存知だから特別触れないが前述のオートマチズムも含めてチームと言うものが出来上がってきたように感じられた。たぶんそうかんじたのは私だけではないと思う。
もともとトルシエは「スタメンかどうかは関係ない」と何度も言っていた。今のA代表を見ていると良くわかる。チームはベンチも含めて全員で戦っているおり、三浦淳や奥がでたから後半点がとれたと思うのはある意味正しいがある意味間違っている。
何が言いたいかというと、”二人が出たから点がとれた、ならスタメンで二人を入れていればよかったかというとそうではない”ということだ。前半出ていた伊東と上野には組織を破綻させないという仕事があった。それに前半確実にかれらがつないでジャマイカを疲れさせたから、後半に入って縦への突破のある三浦淳とドリブルで3列目から飛び出せる奥が生きたのだ。
想像だが、前半から彼らが出ていれば、まだ元気なジャマイカに抑えられてやはり無得点に終わっていたような気がする。
それからカズ。かれの働きは大きい。
これは、スカパーでの中継中にアナウンサーが言っていた情報だが、フランス戦で出られなかった久保が落ち込んでいたところを、カズがチャンスはあるから出たときのためにしっかり準備をしておこうと諭したらしい。
本当だとしたら、さすがはカズ。トルシエがカズを代表に選んでいる理由が良くわかる。試合に出れるメンバーは11人。交代を入れても14人。<レギュレーション見てませんが
控えの選手のモチベーションを挙げるのは監督として至難の業。
そんな中でフランスW杯出場を寸前で逃したカズ。
一時期はエースともてはやされながら、最近はJでも光のあたらないチームにいるカズ。
代表に召集されても、かつての様に絶対的な存在としては扱ってもらえなくなったカズ。
そんなカズに「どんな時も出たときのために準備するのがプロだ」といわれ、そして目の前でしっかり仕事をしているのを見せられれば、それは監督が口をすっぱくして言うよりもはるかに効果的なメンタルコーチがそばにいるのと同じことではないか。
そういう意味で本当にプロフェッショナルなカズの存在はチームを作る上で欠かせないものなのだろう。
まぁ、そんなことも含めて今のA代表は昨年の南米選手権の頃と比べてもはるかにチームとしてのまとまりが出てきたと感じられる。
もちろんカズのことだけでは無く、誰がどこのポジションに入っても、同じように中盤での組織的な動き(守備も攻撃も)が出来ていたことはチームがまとまってきたことを示す大きな材料じゃないかと思う。
フランス戦でみられた様に課題はまだまだあるし、引き分けたとはいえ世界のトップとの差が大きいことは間違いない。
が、チームとしてまとまってきたというのはこれから続くキリンカップ、アジアカップにむけて非常に頼もしいことだ。
オリンピックでメダルを獲得し、さらにその世代が融合してさらに1段上のチームへと成長していく様をぜひとも見てみたい。
トルシエに期待する。
ちなみにわたしはカズ信奉者ではない(笑)。
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