戦術と戦略
〜親善試合 vs スペイン戦〜
2001年4月25日
戦いには戦術と戦略というものがある。
たとえば、関ヶ原の合戦で布陣を考えたり、奇襲作戦をとったりと勝つための方策を考えるのが戦術。
合戦が始まる前に敵方の武将を買収して寝返りさせたりするのが戦略。いまいちわかりにくいな。
たとえば、巨人がその日の試合を勝つために打順を代えたり継投策をとったり、はたまた送りバントをしたり、ヒットエンドランをしたりするのが戦術。
そのシーズンを優勝するために、選手をトレードしたりピッチャーのローテーションを考えたりするのが戦略。
要は、大きな目的を達成するために取る策が戦略で、その目的を達成するための部分的な勝利を得るための策が戦術といえばいいか。
で、すこし間が空いたがスペイン戦。
試合内容については新聞やTVのニュースでも取り上げているし、サッカー専門誌などにも詳しく出ているからそれほど触れなくてもみなさんご存知だろう。
日本代表が守りに徹してほとんどノーチャンスだったことについては私も同じ見解だ。<って誰が見てもそれ以外ないけどね
守りすぎて攻守のバランスを欠いていた事もその通りだし、あれでは引き分けることはできても勝つことができないのもその通り。
しかしどのメディアを見ても、あの試合での戦い方ばかりに議論の焦点を当てていていやになる。
トルシエがどう考えているかはW杯を見てみるまでわからないが、今回の戦術が予選リーグを勝ち抜くための戦略だと考えれば納得が行く。
前回フランスにちんちんにやられた。あの時は、アジアカップまでの戦い方で馬鹿正直に本気のフランスに挑んで、やはり世界のトップクラス相手に対等に戦うことが難しいことだと感じただろう。
で、今回同じトップクラスのスペイン相手に、90分0点に押さえる戦いができた。
もし戦略ベースで予選を考えればこれは非常に大きな成果だと思う。
予選では必ずこのクラスのチームが1チームは入る。日本としては予選突破が最大の目標だから、そのチームに無理に勝つ必要なんかひとつも無い。
引き分けることができれば勝利に等しい成果が得られるはず。そして、セカンドクラス、サードクラスのチームに勝つことができれば予選突破は見えてくる。
メディアでは、今回の5バックでどの試合も戦うかのような書き方をしている。俊輔はもう使われる可能性がなくなったかの様な表現も見られる。
あまりに論点が狭すぎて、サッカーファンとしては物足りない。
やはり、コンフェデレーションカップだろう。この大会は、日本にとっては予選のシミュレーションになる。
この大会で、予選を勝ち上がるために5バックとフラット3を使い分けるような戦い方をするかどうかでトルシエの考えがある程度読める。
5バックでの得点力不足は、ローマでミドルシュートを磨いている中田が何とかしてくれる事だろう。<楽観的
みなさん、メディアに惑わされずにトルシエの仕事をしっかり観察しようではないか。
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