防波堤での釣り スズメダイは手ごわい
2004.11.4
先月20日の夜に最接近した台風23号、
名前はトカゲ、
近畿北部に大きな被害を残しました。
日本海側の港にも
多くの被害がありました。
釣り自粛ムードが漂う中、
そろそろ竿を出しても良いかどうか、
釣り場の様子を伺う
この頃の休日。
そろそろ、
防波堤や岸から竿を出す人の
姿が多くなってきました。
さて、
この日はボートを出したい気分。
しかし、
波の高さが問題で
ボートはやめにしよう。
しかし、
職場で魚拓の催しをするために、
小魚が欲しい。
丁度スズメダイが都合が良い。
釣れても捨てるような魚だから、
魚拓の練習には
誰も文句は出ないだろう。
出るとしたら、
魚が小さい
という点かな。
しかし、
1尾の魚で何尾か拓をとり、
群れで泳いでいるようにすると、
これがまた風情があって良い。
植物の拓も上手く配置すると
これまた良い感じになる。
それぞれに多少色を付けて。
そんな魚拓の体験教室。
芸術ぽい作品に仕上がるといいなあ。
スズメダイ位なら、
ボートを出さなくても、
防波堤で釣れるやろ、
と、前回も失敗しながら
もう一度挑戦。
前回よりは準備を整えて
行って来ました。
とは言うものの、実は、
他にも大きなもくろみがありました。
それは小鯵を釣って、
飲ませ釣りをしてみようということ。
だから、
狙いは大物。
過去にあったようにヒラメが釣れるかも知れない。
それから、スズキが釣れるかも知れない。
カマスの30cm位のが来たこともあったなあ。
そしてアオリイカも掛かる可能性もある。
それら釣りは、
道具から
ボート釣りとは変えなくてはならない。
結構それが大変
いつもの波止でも
潮通しの良い最先端のポイントが良い。
さてその場所に入れるかなあ。
あのポイントへ入りたいので、
なるべく早く行こう。
6時前に到着。
まだ薄暗い。
誰もいない。
よしよし。

サビキで小鯵を釣り、
飲ませ釣りの竿の仕掛けに
餌として小鯵を付ける。
飲ませ釣りの竿は2本、
1本は浮きを付けて少し遠くで中層を狙う。
もう1本は竿の下の底辺りを狙う。
そして時間つぶしにエギングでもやってみよう。
そして、延べ竿で本命のスズメダイも狙おう。
そんな訳で5本の竿を出した。
朝は全く貸切状態。
6時を回り明るくなった頃、
竿下に垂らしていた飲ませ釣りの竿先が
海中に突き刺さり
リールから糸がジーーと出て行った。
何と、もう来たか!
竿を立てた。
しかし、ふっと軽くなった。
上げると餌の小鯵が無い。
「これは、大物がおるな!」
急いでもう一度餌を付け替えて、
仕掛けを降ろした。
気になるのは、
その餌が18cmほどあり、
大きかったこと。
まだ餌にする小鯵をたくさん釣っていない。
急いで小鯵を釣りながら、
飲ませ釣りの当たりを待つ。
すぐに竿下狙いの竿が曲がりかけている。
緊張する。
しかし、ある程度まで曲がるが、
その竿はある一定以上は曲がらない。
どうやら餌の大きな小鯵が
引っ張っているに違いない。
サビキで小さな小鯵が釣れたので、
すぐにその15cm位の小鯵に付け替えた。
しばらくすると、
またその竿に来た。
じっくり飲み込ませて、
と待つが、
先ほどのように
リールから糸が出るほどにならない。
しびれをきらして
そーおっと上げてみた。
すると小さなイカが
鯵を抱いている。
小さいイカで、
どうでも良いのでそのままあげると、
アジを放して逃げて行った。
さて、そうすると、
初めのは何だったのか。
結構な引きだった。
先ほどの小さなアオリイカとは全く違う。
いずれにせよ、まだまだ期待充分。
しかし、なかなか後が続かない。
以前ヒラメが釣れた時は、
昼ごろだったので、
時間的にはまだ可能性はある。
待つ間にエギングをしたり、
のべ竿にサシアミを付けて釣ったりした。
すると、のべ竿にあたりがある。
殆ど餌を取られることが多いが、
時々針に掛かる。
こんなのが上がって来た。

うっかりつかむとひどいめにあう、
アイゴ。
今日は、これでも持って帰って
塩焼きにして
ささやかな夕食の楽しみにしよう。
小物釣りも悪くはない。
しばらくすると
良く引く魚が釣れた。

20cm位のグレ。
なんせ細い竿なのでよく曲がった。
それから
フグが釣れたり、
カワハギが釣れたり、
色々な小魚がいる。
小物釣りも悪くは無い。
のんびりと穂先に注目しながら、
ボーーーっと、時を過ごす。
小さな魚を持って帰って、
から揚げや塩焼きなど、
何とかできる方法で料理して食べる。
その日の事を思い起こしながら
焼酎のお湯割をチビリチビリ
それもまた
また良いものやなあ。
そんなことをのんびり思っていると、
隣に60歳前後の夫婦が釣りに来た。
たくさんの荷物。
奥さんは気さくそうな方で、
挨拶をしてくださった。
(その時は若く見えた。)
「グレ釣りですか?」
と、訊くと、
「色々」
と答えられた。
なるほど色々だった。
サビキで小鯵を釣り、
アオリイカのヤエン釣りを始められ、
紀州釣りでグレ狙い。
おまけに、漁師さんのように
蟹か何かを狙う籠の仕掛けまで投入された。
さすがやなあ。
てなれた方や。
奥さんはサビキ釣り。
しかし、小鯵は朝の少しの間は良く釣れたが、
その、9時頃には釣れなくなっていた。
かなり苦労をしておられた。
やっと釣れた小鯵を泳がせて、
ご主人がヤエンでアオリイカ狙い。
準備ができたところで
ご主人も挨拶をして来られた。
「イカは触りますか?」
「朝はあたりがありましたが、
今は無くなりました。」
と、答えた。
しかし、しばらくして
泳いでいた小鯵に
イカが乗ったようなあたりがあったらしくて、
ヤエンを入れておられた。
2回あったが、
2回とも失敗しておられた。
なかなか難しいもんやなあ。
しかし、エギとは違って
すごく緊張感があるなあ。
悪くは無い。
紀州釣りの方もそれほどたくさんの
成果があるようでも無いが、
それでも僕が釣ったくらいのグレを
ポツポツ上げておられた。
その頃にはもう一人
紀州釣りのグレ釣りの人が来ておられた。
しかし、あのつり方は良いなあ。
魚拓に丁度良いくらいの
小さな魚が釣りやすそうだ。
僕ののべ竿にも、
12cm位の小さなグレが釣れた。
丁度良い事に、
針を飲み込んでいた。
小さな針を使っていたのではある。
しかし、針を飲み込んでは助からない。
しかたが無いので持って帰ろう。
魚拓にしよう。
気持ちとしては
逃がしてやらないといけないサイズだけど、
針を飲み込んでは
逃がしても死んでしまう。
スズメダイは釣れないけれど、
コッパグレで代わりになる。
11時頃になると、
のべ竿で
20cm弱のアジが時々釣れるようになった。
回って来たのだろう。
ウマヅラも釣れるので、
餌取りも元気なようす。
昼頃になると、
隣の夫婦は帰って行かれた。
挨拶もして下さり、
気持ちの良い人たちだった。
最後に籠を上げられたけれど、
何も入ってはいないようだった。
そういえば、午前中の途中に
エギングの若い二人も来ていたが、
あまり成果がある様子ではなく
直ぐ帰ったようだった。
もっと早く来るべきだろう。
昼過ぎになると、
急に人が多くなった。
50〜60才代の男の人が
続々とやって来た。
近くの人のようだ。
何気なく聞いていると、
午後から仕事が無くなったので来た、
とか言っている。
なるほど見ると
工場の作業着姿だったりする人もおられる。
丁度20cm近いアジが回ってきていた頃なので、
みなさんサビキでアジ釣りを
楽しんでおられる。
すぐ近くへ来た人は、
「あんあたは何釣りや?」
と訊かれる。
さて弱った。
スズメダイ狙い、
ヒラメ狙い、
スズキ狙い、
アオリイカ狙い、
どう答えようか?
「釣れたら何でも良いです。」
と無難に答えた。
しかし、
これがまた失敗。
餌にと思って
生かしていた小鯵を
逃がして帰る訳にもいかなくなる。
それから、
中には、
「あんたは竿を何本も出し過ぎや!」
というようなことを言う人もある。
まだまだ空いた場所はあるのに。
これだから陸の上での釣りは嫌になる。
人の事を気にせずに釣りたいものです。
やはり一人気ままなボート釣りが良いね。
気兼ねなく
広い海の上で
ゆらゆらと
ゆっくりできる。
釣れても釣れなくても
気分が癒される。
その夜
グレとアイゴと20cm位の小アジは
塩焼きとして
ささやかな夕食の食卓に上がりました。
焼酎のお湯割をチビリチビリやりながら、
今日のことを思い起こし、
さて、次こそは
ボート釣りをするぞ。