ボート釣り  地球は力強い
2004.9.27

しばらく振りのボート釣り。
さて、どれだけたくさん釣れるかなあ。
楽しみだなあ。

と、前夜から現地到着。
窮屈な車中でひと時の自由な時間を
楽しむ。
安いカンチュウハイを楽しむ。
最近、安いカンチュウハイが売られていて、
これが、なかなか美味しくて良い。
せこい釣りを楽しむにはこの上ない。

天気予報では雨。
風や波がひどいのは辛いが、
雨は辛くても何とかなる。
それに、予報では朝のうちの雨で
次第に回復するとのこと。
とは言え、
雨の音を車中で気にしながら仮眠。
あまり嬉しいものではない。

5時過ぎに目を覚ますと、
ポツポツ降ってはいるが、
穏やかな小振りの雨。
波止で釣りをしている人もいる。

雨の程度によっては
そのまま帰ることも考えていたけど
これなら大丈夫。
カッパを着て準備開始。
雨を気にしての作業なので
多少時間がかかって、
6時過ぎの出船となった。

さて、いつものようにエサにする小アジ釣り。
いつものようにコマセ無しのサビキ釣り。
魚探でさぐる。
しかし反応がない。
うろうろするが、
反応のあるところが見つからない。
雨の中うろうろ・・・
けっこう雨脚が強くなるなか
あちこち小アジを求めて移動する。
これはしまったなあ、
何かエサを持って来るのだったなあ。

思い切って波止の近くへ寄ってみよう。
釣りをしていた人は
この雨で帰ったようだ。

波止の近くには
藻があるところがあるようで、
魚探にそんな反応がある。
その近くでサビキを降ろした。
ゴンゴン とあたりがあった。
やっと来たか!
巻き上げると
小アジとカマスが付いていた。
そして針が2本無くなっている。
やられたなあ。
とは言え
小アジが釣れたのは
嬉しい。
しかし、
カマスが多いようやなあ。

次に降ろすとまたカマス、
そして針が1本減っている。

もう一度降ろすと、
針が減っただけ。
残りの針は1本。

これではいかんなあ。
以前は、1つの仕掛けで、
何回もの釣行に使っていたのに、
これでは
せっかく貯金をしていたものを、
持って行かれるようなものだ。
しかし、エサが無いとどうしようもない。
新しい仕掛けを出した。
だめだ、また直ぐに針が無くなる。
仕掛けをもう1つ。
結局3つのサビキ仕掛けで
5匹の小アジしか釣れなかった。
カマスは20cmオーバーの3匹だけ
持って帰った。
カマスは
一夜干しが美味しいからねえ。

しかし、一向に止まない雨。
風も強くなってきている。
沖の方には白波も見え始めている。
荒れてきたなあ。
はたして小アジは必要なのか。
逃がして
家へ帰る方が良いかも知れない。

でもこのまま帰っても早すぎる。
せめてエギでも投げてみよう。
アオリイカが釣れるに違いない。
湾の中の磯の辺りでエギを投げた。
時間をおいて、
しゃくる。
また時間をおいて、しゃくる。
何回かそんなことをしていると、
急に軽くなった。
普通は重くなるのに。
その時は当然アオリイカが掛かった時
のことではあるが。
軽くなったのは初めて。
どういうことだ?
巻き上げて見ると
エギの際のところで
糸が切れている。
「何で?」

しかし、あのエギは
店長お勧めと書かれて売ってあって、
確かによく釣れた
大事なエギだったというのに。
あれを無くすと
もう釣れないかも知れない。
とりあえず
スタッフお勧めのエギをつけて
投げる。
しゃくって
沈めて
しゃくる
・・
・・
当たりは無い。
上げてエギを見る。
びっくり。
傷だらけ。
もしかしたら
サバフグがわんさかいるのかな。
それともカマスか?
いづれにしても
海の中は大変な所だろうなあ。
間違ってエギにそんな魚が引っかからないかと
シャクリを頻繁にしてみたりした。
でも掛からなかった。

しばらくそんなことをしていると、
多少雨も小降りになり
風もおさまり、
白波も見えていない。
行けるかも知れない。
行ってみよう。

そろそろと沖を目指した。
すっかり風も弱まり
多少のうねりが残っている程度。
何とか目的のポイントに到着。
小アジをエサに仕掛けを海底に送る。
・・・
・・・
以前なら、
少ししたら反応があり
うまくいくと
竿先が海中に突き刺さる
という光景があったけれど、
さっぱり竿先は
おとなしい。

しばらくして別のポイントへ移動。
ここは以前ヒラメが釣れたポイント。
期待に胸を膨らませて仕掛けを降ろす。
降ろしたとたんに来ることが多い。
しかし、
反応なし。
ここでちょっと気になることがある。
その小アジが小さいこと。
5匹の小アジが泳ぐ生かしバケツに手を入れて
つかまえた小アジをエサにした。
たまたまそれが
一番小さな小アジだった。
10cm程度だ。
付け替えてみよう。
その小アジはまだ元気なので
生かしバケツに戻す。
今度捕まえた小アジは大きい。
付け替えて仕掛けを降ろす。
すると竿先に反応が。
しかし、今度のその小アジは中でも一番大きな小アジで
20cm程あり、
それが暴れているからのようだ。
しかし、大きな魚が来て暴れているのかも知れない。
しばらくして
竿先がおとなしくなった。
様子を見ていて、
ぐーと竿先を、しめ込めば良いのだが、
そこまではならない。
・・・
でも、何となく
気になる。
大きな魚が来ていたような感じもする。
もうしばらく待って、
変化は無いが念のため
仕掛けを上げてみた。
すると
小アジが弱っている。
腹のあたりに傷が付いている。
やはり何か来たな。

今度は先ほどより小さい
15cm位の小アジを付けて降ろす。
しばらくは反応が無いまま、
ボートが流れる。

この頃には雨もすっかり上がっていた。
ところどころ青空も見え始めている。

やがて
今日はだめかと諦めかけた時、
ピクピクと竿先が揺れだした。
お、これはこれは!
糸を送る。
やがて糸が走り出した。
エイ!
と合わすと
乗ったような、いないような
軽いが多少重りだけの重さではないような。
とりあえず小さなものが掛かっているようなので
巻こう。
電動スイッチオン。
途中まで快適に巻き上がる。
竿先は確かに魚の反応を示している。
まあ小さそうだけど何とか釣れて
良かったなあ。
しかし、途中から
リールがうなり出した。
途中から引き始めた。
アコウとかではないなあ。
やがて
ごんごん引いたり走ったりする。
大きいぞ。
電動を切り
手巻きに替え巻くが、
思うように巻き上げられなくなった。
糸が出始めた。
これは青物だな。
もう見えるところまで巻き上げても
暴れる。
一旦水面まで来ても
また糸が出る。
姿が見えた。
ハマチだ。
よく暴れてくれて、
楽しませてくれる。
腕がだるくなって来た。
竿も大きく曲がっている。
突然走られるのを止めようとすると、
本当に竿が満月に曲がって、
折れそうなくらいになる。
しかし、空気を吸わせることに専念し、
何回目かに浮かせた時に
なんとか玉網に収まった。



そこそこの大きなハマチ
よしよし

すくい上げて、
写真を撮って、
包丁で締めて、
海水に浸けて血が出るのを待つ。

そうしながら、
別のアジを付けて仕掛けを海底へ送る。



あたりは朝とはまるで違う日みたいになった。
よく晴れて、まあまあ穏やかな海。
暑くなって来た。

ポイントを移動しながら
当たりを待つ。
しかし、その後、竿先はおとなしい。

その時、
ぐうーと竿先がお辞儀した。
「よし!」
と合わせた。
大きい。全く浮いて来ない。
よし、かなり大きいぞ。
・・・
おや?
引かない。
あれ、なんだ根掛りか。
糸を緩めて、またピンと糸を張って、
と何回かやった。
何とか外れないかなあ。
エイ!エイ!
と何回か力強く竿をしゃくっていたら、
竿がボキっと
折れてしまった。

あれーー!
弱った!

あれだけハマチの引きで竿が曲がっても
竿は折れなかったのに。
ハマチの突然の突っ走りにも耐えたのに。
やはり地球は強い!
恐るべし、地球!

しかし、せっかくハマチを釣ったのに。
高いハマチになったなあ。

その後エンジンの力で引っ張ったら、
思いの他軽く根掛かりが外れて、
しかも、針も重りも大丈夫だった。
初めからこうしたら良かった
と、初歩的なミスに
非常に後悔した。

考えてみると、
エサ代は使わなかったが
たくさん道具の損失があった。
サビキ仕掛け 3つ
高価な店長お勧めのエギ 1つ
そこそこの値段のスタッフお勧めのエギ 1つ
そして、お気に入りの調子の竿 1本
これだけを失った事になる。

今日の釣りは高くついたなあ。
ハマチ1匹では元が取れん、
と、頑張る。

その頃には、
既に5匹の小アジも無くなっていた。
初めの小さな小アジも使っていた。
死んだから交換していた小アジまでも
残していて、
また使ったりもした。
しかたが無いので、
ジギングも頑張る。
生餌が不要なので、
エサが無い時には良い。

しかし、釣れない。



死んだエサで流している時に、
かなり諦めムードになり
ボートの上で
魚の下処理までした。
ハマチのうろこを取り、
内臓やエラも取った。
3尾のカマスもきれいにさばけた。
家へ帰ってからが楽やろなあ。
何と言っても
うろこが飛ぶので
さばくのに気を使うが
それがいらなくなるので良い。

そんなことをしながら昼に陸に上がった。
朝は誰もいなかった港に、
たくさんの人がいた。
朝のあの大雨では、確かに、
よほどの物好きでないと
外にはいたくないやろなあ。
それがこんな良い天気になれば、
外へ出たくもなる。
波止で竿を出している人、
犬を散歩させる人、
釣りを見物する人
などなど
しかし、そんなところへ上がってくると
格好の餌食になる。
クーラーの中が空っぽなら
とても愛想の悪い人を装う必要がある。
話しかけられにくいようにしなくてはいけない。
しかし、
1尾だけど、
魚が入っているので
多少は心に余裕がある。
それでも、
地元の人には
常に愛想良くすることだけは
心がけている。
軽トラで通られた地元の方にお辞儀をすると、
お辞儀を返してもらった。
何となく、嬉しかった。

しかし、いかにも暇なので様子を見に来た風の
高級車に乗ったおじさんが、
片付けている所を見ているのは
嫌だった。
しかも、その高級車の止まっている位置は
他の車の通り道だと言うのに
気にならんのかなあ、
と気にしていると、
やって来た車にクラクションを鳴らされ、
移動して行った。
ほっとした。

イカ釣りと思われる若者の車もやって来た。
それが車高を下げた改造車。
エンジンも手を加えているのか
音が大きいい。
手を加えたせいかエンジンの調子が悪いようで、
これまた通路でエンスト。
おい、そこで止まられたら
みんな帰れんやろ。
仲間の車の若者と何やら相談している。
しかし、他の車が来て
またもクラクションを鳴らされ
何とかエンジンをかけて、
移動して行ったが、
のろのろと慎重な運転。
シャコタンでこんなところへ来るな。

とりあえず回りは気にせず
てきぱきと片付けを済ませ、
ゴミを残していないか、
小さな針も落としていないか
辺りを確認して、
帰路についた。

夕方帰宅
魚をさばく
今回は安物だが大き目のクーラーボックスだったので、
真っ直ぐの形で魚を持って帰ることができた。



ハマチは 57cmだった。
既に、うろこと内臓を取っていたので楽だ。




片身を刺身にした。
家族4人では充分だった。
まだ脂が乗っていなくて、
僕にはいまひとつだったが、
あっさり味が好きな奥さんには好評だった。
子供は魚をいつも喜んで食べてくれる。
ありがたいものだ。



かまの部分やお腹の部分には
いくぶん脂もあるようで、
何とも美味しそう。
いつもはあら煮にするところを
無理に刺身にしようかとも思ったけれど、
ちょっとの量なので
塩焼きにしてみた。
これも悪くない味だった。

さあ、次はどんな釣りを楽しもうか。

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