『キャプテン翼』
今でこそ、その現実離れした展開と原作者の力量の問題から 『つまんねー』との声が高まっているが、 これが無ければ恐らくJリーグが誕生出来なかったのでは? と思わせる程、影響力の高い漫画である。 『キャプつば』の連載が始まった80年代の初頭は 『スポーツ=野球』的な雰囲気が日本全体に蔓延していた。 単純に人気面だけを考えれば相撲・バレーも引けを取らなかったが、 前者は『国技』として一般的な『スポーツ』からは分類され、 後者は『オリンピック限定』的な人気である事は否定できなかった。 (あくまで当時の話である) そんな『古き良き時代』の作品にも拘わらず この漫画には当時のスポーツ漫画の常識であった 『努力・根性』と言った暑苦しく、汗臭い要素は見当たらない。 むしろ『ボールはともだち』の名台詞に象徴される『さわやかさ』と 小学生が楽々オーバーヘッドを決める『才能』がベースとなっており、 単に題材が『マイナー競技』だけに止まらない異彩を放っていた。 とは言え、話の内容はまだまだ『野球』の影響が見受けられる。 真夏に1日4試合も同じ競技場で行う 芝のコンディションを無視した試合日程、 (因みに場所は浦和レッズのホームである駒場) これでもかと言う位に襲ってくる強力無比のライバルと重度の怪我、 そして『必殺技』が全ての勝敗を決定づける試合展開。 当時はまだ『ボール扱いが上手い奴が11人揃えば試合に勝てる』と 考えられていた時代だったのである意味やむを得なかったのだが、 そのツケはハンス・オフトが持ち込んだチーム戦術が フットボールファンのみならず、 一般社会にまで浸透した状況で発表された 続編でしっかり支払う事になる。
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