いじめの問題の解消


  いじめの問題は、確かに一つの社会問題には違いない。しかし、私にはいじめそのものが問題であるとは思えない。つまり、昔からいつの時代においてもいじめそのものは存在していたのです。しかし、今ほどには問題視されなかっただけです。

  それはなぜかというと、現代のように過剰なマスコミの報道がなかった事が一つと、現代ほど陰湿ないじめが少なかった事です。マスコミの過剰報道は功罪の両面がありますから、ここでは陰湿ないじめが増えたことを問題にすることにします。

  陰湿ないじめと言いましたが、わかりやすくいえば、度を超したいじめのことです。たとえば、いじめによって相手を死に至らしめるようなものや、これを苦に自殺するほどひどいようなものです。このような陰湿ないじめが増えた原因は何でしょうか。それは、彼らの問題だけでしょうか。つまり、子供のせいでしょうか。

  いや、私には子供をそんな見境ないような行動にさせる原因があると思うのです。そのために、最近の子供は常軌を逸したようないじめを行ってその不満、ストレスを発散しているのだと思います。 では、その子供をエスカレートさせている原因とは何でしょうか。それは、実は親の問題なのです。

  子供の出来が悪いのではないのです。親の出来が悪いから、それが子供に影響して過激ないじめ、あるいは根暗な執拗ないじめに発展させているのです。

  それは、親のどんなところが原因なのでしょうか。それは昔には少なく、現代には良くあるようなものです。 端的に言えば、夫婦の間の溝ですね。お互いが分かり合えない事から来る不信感のようなものです。これが原因となって様々な害悪が現れてきます。たとえば、不倫であるとか、浮気、家庭での暴力などどちらかの親が家庭を破壊するような事が良くあるようになってきています。

  完全に破壊までいかなくても、その手前の意志の疎通がない状態の家族はざらにあるのではないでしょうか。 このような家庭の不和が、子供に悪い影響を与えないはずがありません。

 子供心にやけを起こしているんです。
寂しいのですね。本当は両親が仲良く幸せな家庭でいたいのに、そうでないことに深く傷ついているんです。

  離婚というのは夫婦だけの問題ではないはずです。離婚して一番被害に遭うのは誰ですか。

 それは、他ならぬ
その両親の間に生まれた子供です。夫婦円満で幸せな雰囲気の家庭に育つのと、離婚してお互いを憎しみ合って 生活しているような家庭に育つのとでは、子供にとって雲泥の差があります。

  「子はかすがい」ということわざがありますが、本当に子供のためを思えば離婚など難しいですね。ただ、離婚が全て悪いわけではありません。もう既に取り返しがつかない家庭であればいつまでもそのままでいるより、分かれた方が良い場合もあります。

  要するに、私がいいたいことは親たるもの、家庭を良好な雰囲気に保つことができなくては子供までおかしくなるという事です。子供の出来の悪さを嘆く前に、自分たちの家庭の出来の悪さを反省すべきです。

  陰湿ないじめが増えてきているのは、出来の悪い親が増えていることが最大の原因であると私は感じます。

 子供がかわいければ、我慢するところは我慢し、譲るところは譲って、夫婦の関係をより良くする努力こそ、 今、最も必要なことではないでしょうか。

       (1999.11.6  大和武史)

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