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クッキングファイター好

 

 ちょうどテレビで「中華一番」なる熱血中華料理アニメがやっていたころに「日本一ソフトウエア」という会社からでたゲーム。友人らにすすめられたが金がなく、買おうと思った頃にはどこにもおいてなかったという代物。主人公・好(ハオ)というところからして中華一番の主人公・マオとかけているとしか思えず、発売当時は中華一番をゲームにしたものだと思っていたがそれは違った。物語はむしろGガンダム。いや、むしろというよりはまんまGガンダムである。例えば・・・

 第一話で主人公は白い髪の女を捜しているのだが、これはGガンダムで主人公のドモンが兄であるキョウジを探していたのを彷彿とさせる。また、彼の料理の師であり実の父である味魔王は白髪の老人でマスター・アジア東方不敗(つまりドモンの師匠)にそっくりである。というか、好の格好や髪型などはドモンと非常によく似ている。中華一番と思わせつつ実はGガンダムなのだ。ちなみに好は実の父である味魔王を母親を殺したものだということで狙っており、彼の父との対話はドモンと東方不敗のやりとりを彷彿・・・いや、そのまんまである。師匠である実の父親を憎んでいるところ(母親がらみで)は「美味しんぼ」の山岡士郎と海原雄山を想起するところもある。

 また、好には兄がいるのだが兄は味魔王サイドの人間である。だが、ここでもGガンダムで敵役であるはずのキョウジがシュバルツとしてドモンのピンチをすくったり極意を授けたりしているように、好の兄貴も味影として好の成長に多大なる貢献をするのである。ちなみに物語の途中で味影の声だけがきこえたことがあったが、その時、好はとっさに「味影!」と叫んでいた。味影と兄さんの声はいうまでもなく同じであり兄さんに会うこともしばしばあるというのに何故、味影というフレーズが真っ先にでてくるんだろう。好は兄さんが好きだったはずなのにのう・・・。ちなみに最後の終わり方もGガンと全く同じである。

 ゲームは会話を聞くアドベンチャーパート(フルボイス・選択肢一切なし)と、料理バトルの部分にわかれている。一話完結型の後世になっていて一話のだいたい半分くらいのところでアニメのようにいったん幕がおりてセーブができる。ちなみにセーブをすると「セーブ中ッ!!」というおたけびが聞こえる。ちなみにステージをクリアすると次回の予告がでてくる。まさにアニメ的なつくりとなっているのだ。

 さて、クッキングバトルである。これは画面の中をうろついている食材を攻撃しダウンさせ、その後にコマンドを入力して調理し、できた料理の得点が対戦相手より高ければ勝ちというものである。両者のつくった料理が五個になった時点で終了となり得点の計算となる。ちなみに食材に攻撃するわけだが食材も攻撃をしてくる。さらに対戦相手にも攻撃をすることができる(無論相手もしてくる)。ヒットポイントゲージがゼロになるとしばらく行動不能になるのだが、対戦相手にダウンさせられると相手に料理を一つ奪われてしまう。そう、このゲームにおいては得点の高い料理をつくって勝つというよりも、相手をダウンさせより多くの料理を所有するほうが有利にふるまえるのだ。コンピューターもそれを心得ていてこちらを攻撃することに主眼をおいているものが前半にはよくみうけられる。そのためこちらは敵の攻撃を避けつつ食材を攻撃しなければならないため骨がおれる。後半のステージになるとこちらを攻撃せず得点の高い料理をつくることに力を注ぐようになるため、逆にこちらが襲撃し奪ってしまえるのでかえって後半のほうが楽である。ちなみに調理はダウンした食材の前で十字キーをまわして、とめたところの調理法(焼くとかスープとか)で調理するというものであるが、どこで止めるかというのは非常に制御しにくい。また、二回転させるとよりよいものがつくれるようになる。説明書には食材にはてきした調理法があるというが、戦闘中にいちいち考えながらやるほど余裕はないので、相手よりより多くの料理を手にいれることで勝利するといのが定石となる。また、調理場にはサブ食材(「しいたけ」とか「熊の手」とか)とよばれるものがありこれを食材にぶつけると、サブ食材の効果が食材に附加され料理のポイントが変化するものがあるのだが、これをわざわざ食材にぶつける余裕はないし、サブ食材には食材との相性がありただぶつけりゃよくなるというものではなく、相性とかもよくわからんのであえてぶつける必要はないだろう。相手を倒すということが目的であるのでわざわざそんなところにこだわる必要はない。苦労してつくっても敵に奪われたら洒落にならない(ちなみに食材にダウンさせられると作った料理が一つ消滅してしまう)。

 しかし、このクッキングバトル、対戦ができたりストーリーモードの場合には料理マンガにはつきものの「解説」が始まったりとゲームのうりとしているようだが、あくまでミニゲームといった感じである。また、料理解説もなんだか胡散臭いことをいっていて本当においしいのか疑問である。というか作った料理はレシピとしていつでも鑑賞することができるのだが、料理自体がフィクションであると書いてある。ううむ、なんか納得いかないなあ。

 また、ゲーム自体は上でも述べたように熱い展開になっている。だが、私がプレーしたところ、この熱さは画面内だけでプレーヤーにはあまり伝わってこない。なんかプレーヤーおいてきぼりで画面のキャラクター達だけが熱血しているという感じである。なぜこんなに温度差を感じてしまうのであろうか? ゲームという形でありながらプレーヤーの干渉するところがクッキングバトルだけだからであろうか。ちなみにこのゲームのタイトルをうって検索してくるとかなり多くのレビューをひきだすことができる。大半はクソゲーとして扱われているわけだが・・・。そこまで酷いことをいうつもりはないが、ゲームとしては今一・・・いや、今ニくらいであろう・・・。ストーリーモードが大半をしめるのだからグラフィックをもうすこし頑張って欲しいところである。

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