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三国志英傑伝

 

 コーエーが作ったキャンペーン型シュミレーションゲーム。スーパーロボット大戦の人気にあやかってつくったものだろうか? 主人公は劉備。つまり三国志の人気どころの孔明、関羽、張飛、趙雲といった武将たちを自軍としてつかうことができる。その上「オリジナルストーリーになることもある」というところから劉備による漢の復興という三国志を読んだものなら一度は夢見る(?)シチェーションであろう。

 ゲームはアドベンチャーモードとシュミレーションモードを交互にくりかえして進行していく。アドベンチャーモードでは他人と会話したり街を移動して道具や武器を購入することができる。また、場合によっては選択をせまられることもある。大概は戦場の選択や操作できない味方ユニットの増援の有無なのだが場合によっては殺されてゲームオーバーということもあるので注意したい。基本的には三国志と同じ返事をしておけば問題はない。

 シュミレーションパートはターン制により交互にユニットを操作していく。武将ユニットはそれぞれ兵種。歩兵は弓兵に強く、騎兵は歩兵に強く、弓兵は騎兵に強いという相互関係になっている。ちなみに弓兵は隣接しなくて攻撃を行うことができるが隣接して攻撃することはできない。他の職業は隣接、もしくは敵に対して斜めの位置にいないと攻撃することはできない。歩兵・騎兵・弓兵以外にも猛獣使いなどの歩兵の亜種といえる職業もある。これらの職業はある能力が特化している。たとえば、攻撃されるとどのユニットも自分の攻撃範囲ならば反撃することがあるのだが、格闘家などは反撃の確率が高く設定されている。戦闘は打撃攻撃だけでなく策略による攻撃も可能である。打撃が武将の武力に比例して威力が向上するのに対して、策略は知力に比例する。射程距離は策略によって異なるが威力の高いものほど射程が長い。策略は使用すると策略値を消耗する。もちろん威力が高いほどその消耗度も高い。策略は敵にダメージをあたえるものでも地形や天候にあわせて火・水・地の三つに分類される。雨天のときに火計を使用してもダメージを与えることはできない。策略は攻撃以外にも回復などの効果をもったものもある、RPGでいうところの魔法に相当するものである。騎兵を除く職業はどれか一つの系統の策略を覚えていく、ちなみに回復の策略は覚える数に差があるもののどの職業でも覚える。そして策略のスペシャリストといえるのが妖術師である。妖術師といっても左慈とかではなく、孔明を始めとする軍師達の職業である。特に最強の策略「落雷」は広範囲の敵に大ダメージを与えるという荒業である。騎兵は策略はほとんど使えないものの部隊特性として攻撃力が高く、騎兵ユニットの武将は武力が高いので主力となる力を十分に備えている。

 戦闘ではこれらのユニットをうまくつかって勝利条件を満たせば勝利となる。ちなみに前半の勝利条件には敵から逃げろというものが多い。関羽とかいればなんとかなるだろうと思ってもなんとかならないので逃げるところは逃げよう。劉備が戦闘で敗れるとゲームオーバーとなるが他の武将はやられても次回にはちゃんと復活しているので安心してほしい(やられてもペナルティは課せられない)。ただし、シナリオによっては死ぬと二度と蘇らないところもあるので注意したい。

 歩兵・騎兵・弓兵のユニットはレベルが一定まであがると上級ユニットに転職することができる。ユニットの能力が向上するので劉備などは早く転職させたいところである。戦闘でのレベルアップは攻撃してダメージを与えてもはいるが、やはり敵ユニットをしとめると多くの経験値を得ることができる。ただし、自分と敵とのレベル差によって修正されるためレベルの高いユニットで敵を倒してもあまり経験値を得ることはできない。

 特定のユニットを隣接させると一騎打ちがおこる場合がある。これも歴史に忠実に再現されているのでそのとうりにやればよい。例えば華雄と関羽、呂布と張飛などがある。五虎将ならば一騎打ちがおきた場合負けることはないが、他のユニットだと負けることもある(勝敗はあらかじめ決まっている)。一騎打ちに勝利すると敵武将の武器を手にいれることができたりする。これらの武器は威力が高くどのユニットでも装備できるので非常に重宝する。また、一騎打ちに勝利するとレベルが1あがる。後半のシナリオならば一騎打ちさせずとも敵武将をしずめることができるが前半のシナリオでは一騎打ちで一気に倒さないと非常に苦戦するので一騎打ちを行うことを薦める。とはいっても一騎打ちは強力な武将同士をぶつけると起こるので予期せずにしておきてしまうことがほとんどなのだが。また、一騎打ちでなく説得によってもレベルを上げることができる。これも一騎打ちと同じ条件で発生する。劉備は説得のポイントがいくつかあるのでその機会を利用してレベルをあげておきたい。

 さて、概要はこれくらいにして実際にプレイしてみると・・・。まず、関羽と張飛が最初から仲間にいるのが大きい。どちらも騎兵部隊で武力はトップクラスである上に青龍えん月刀、蛇矛という強力な武器(最後までこれで通せるくらい強い)を持っている。また、関羽は統率力(防御力)が最高値の100であり、知力(策略の効果だけでなく策略に対する防御力でもある)も高いのだ。劉備は歩兵隊で特に強いわけではないが彼特有の回復策略「徳」シリーズは使い勝手がよい。とはいってもゲーム前半は部隊が育っていないので苦戦を強いられることも多い。特に回復手段が少なく、味方部隊の数が少ないので敵の弓兵に騎兵がやられることもしばしば。さらに退却のシナリオが多いことからみても苦戦することが多いだろう。また、攻撃の主力である関羽や張飛がいないステージなどもあるのだ。だが、安心してほしい。このゲームはコンティニューが可能である。つまりゲームオーバーになった時点のレベルで再開できるのだ。レベルが1つあがると結構強くなるのでクリアは容易である。また、「退却」というコマンドを使うと今のレベルでそのステージを最初からやることができる。レベルあげをしたいときに便利である(説得などが多いところなど)。

 ゲーム中盤といえる孔明の登場のころから状況は変わってくる。孔明、黄忠、魏延、ホウ統といった武将達が参戦してくるためだ。ホウ統は本来なら蜀侵攻の途中で死んでしまうが、それを救うことが可能である。ホウ統は孔明と同じ妖術師なので戦力としては非常に重要である。さらに、関羽が呉軍に追われるシナリオでは、関羽をうまく逃がすことができれば、あとでまた仲間になってくれるのだ。つまり五虎将勢ぞろいという夢の競演の成立である。

 劉備は史実では夷陵の戦いに敗れて白帝城で死亡するが、荊州陥落の後、呉に侵攻するかはプレイヤーの判断にかかっている。呉と戦う場合、孔明はついてこないのでホウ統が生きているとよいだろう。夷陵の戦いで勝利すると蜀軍はそこで退却することになり、呉とともに魏を攻めることになる。こうなるとシナリオは「もしも」の世界へと突入していく。蜀による魏の制圧である。強力な敵武将と味方武将の一騎打ちはまさに感動である(五虎将ならこっちが勝つことわかってるし)。また、かつて劉備のところを泣く泣く去った徐庶もかえってくる(妖術師なので強力である)。ちなみに最後にはあの男がラストのボスとして登場する。「天地を喰らうU」のように武勇抜群の呂布がでてくるわけではなく、主人公が劉備ならあいつしかいないといったキャラクターである。

 五虎将の圧倒的な武力を堪能し孔明・ホウ統らの智謀に陶酔したいのなら、お薦めのゲームである。

 

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