水滸伝 天命の誓い
水滸伝は史実の歴史ではないのだが、なぜか歴史シュミレーションゲームになっている。私がプレイしたのはプレイステーション版である。例によって自分で買ったわけではなく友人が買ったものをやらせてもらい、貸してもらった(当時、プレイステーションを私はもっていなかったので友人がプレステさらかしてくれた。そういわれれば、「さら」というのは方言らしい。意味は「それごと」の「ごと」と同義。友人の優しさというか、歴史ファンづくりの熱心さには脱帽する)。
はじめてのプレイは友人宅で。このゲームは基本は三国志と同様の国盗り形式である。シナリオも四つあり勢力や使えるキャラクターがことなる。クリアは宋国をむしばむ高官である高キューを倒すことである。つまり全国を統一する必要性はない。ただし、1127年までに高キューを倒さないと北方の金国がせめてきて無条件でゲームオーバーになってしまうという、初心者にはシビアな条件つき。友人はいいところまでいったのに金にせめられて全てパーになったという・・・。
さて、このゲーム多人数プレイも可能なのでさっそく友人とともにシナリオ1でプレイをはじめる。私は虎を素手でたおした豪傑武松をえらび(横山光輝水滸伝の影響)、友人は青面獣の楊志を選ぶ。このゲームで選べるキャラクターのほとんどは武力が90近くある豪傑ばかりである。しかし、そのほとんどは放浪状態からはじまる。つまり、支配地はもっていないので自分でその土地を探さねばならない。仲間もいない。後半のシナリオになると支配領域があり仲間もいるのだが。気にいった土地まで移動し、そこで旗揚げをする。旗揚げといっても三国志のようにその土地を正式に支配するというよりは「ねぐら」をこしらえてそこから支配するという感じである。つまり、山賊でありながら街から金や食料をもらうのである。ただし、このような街からの収入は税としてとるわけではないから、街の人からの好感度をあげなければならない。これには食料を施すわけだが、どうやってその食料を手に入れるか? それは「狩猟」によってである。このコマンドを実行すると動物をとっつかまえて食料にできる。これを住民にくばるのだ。また、奉仕によっても好感度をあげることができる。食料のように急激にはあがらないが、街が発展して街からの食料や金の収入がアップするのだ。
友人はマップ東側び陣取り、まずは狩猟によって街から収入があるようにすると同時に街にくりだして仲間を集める。このゲームで重要なのは「人気」である。この人気がたかいほど、人材が集まりやすく(強い者ほど人気がたかくないと仲間にできない)なる。また、高キューを倒せばクリアなのだが高キューのいる開封府に攻め込むためには徽宗皇帝からの勅命が必要になるのだがこれを得るためには255の人気が必要である。人気を上げるには獣退治や支配地での好感度をあげることによってあがる。255まであげるにはだいたい中国の半分近くを支配しなくてはならない。実は多人数プレイは仲間同士でつぶしあわなければならなくなり、無駄な時間(時間制限があるため)を費やしてしまうことになる。友人が陣取ったところは人材が豊富であり彼は仲間をぞくぞく増やし領地を拡大していった。私は仲間が全然集まらず一向に大きくならなかった・・・。
さて、プレイしていると突然「ディダディダ!!」と効果音がなる。すると「虎があらわれました!!」とかと突然のイベント発生。これが獣退治とよばれるイベントである。狼・豹・虎・熊の順に強くなり、一匹から三匹あらわれる。つまり最強の敵は熊三匹ということになる。狼や豹くらいなら武松クラスのキャラクターなら兵士をつれていかなくても葬ってくれる。私は虎がでてきたとき武松を派遣したがやられてしまった。小説では倒したはずなんだが・・・。ちなみに獣に蹴散らされると体力が激減して回復するまで当分コマンドが実行できなくなる。熊三匹が最強の敵なのだがこの強さは半端ではない、訓練・武装とも上限まであげた100人の兵のいる部隊(兵士は一部隊100人が最高)を派遣しても、率いる武将の能力によるところが大きいが90人くらい兵士がやられることもある。戦争なみに被害が大きいかも・・・。しかし、この獣をほっとくと人気がダウンしたりするので注意したい。また、こっちが大怪我をしてもたおせば人気は少しあがる。また、このゲームはコマンドを実行するとそれに応じて腕力や技量、知力に経験値が加算され100になるとその能力が一ポイントアップするのだが、猛獣退治は成功すると(大怪我した場合は失敗)腕力と技量に50ポイントづつ経験値が加算されるので、オトクでもある。ただし、下手をすると大怪我どころではなく殺されることもあるので注意したい。
「ディダディダ!」という効果音は突発イベントの音である。猛獣出現以外の突発イベントは高キューが絡むものである。まず、自分の支配する府州の金が高キューの手先にぬすまれるというもの。半分くらいもっていかれる。仲間がいる場合月にいくらか払わないと忠誠がダウンして出奔してしまう可能性がある(出奔にも二種類あり、ただ、自分のところをはんれるのと、高キューにねがえるというのがある、この場合にも「ディダディダ!!」という音がなり白馬にのってどこかにいってしまう・・・。プレイ開始直後によく起きる現象である)、特にゲームをはじめたばかりはギリギリの財政なので厳しい。友人も金をとられたのだが、その次に例の音がして高キューが「林チュウなどおそるるに足らんわ!!」といったことをいっていた。友人は俺から金をとったじゃねえか!!といって抗議していた。あとでわかったことだが、ここで出てくる人物の名前は高キュー軍とよく戦うものの名前らしい。他にも高キューは自分の支配領域にいる無法者をとらえて牢屋にいれたり、こっちが戦争で捕虜にしたものを脱獄させたりといやがらせをしてくる。こっちには防ぎようがない。また、領土を隣接している場合、賄賂を求めてきたりする。払わなかったり、払えなかったりすると攻め込んでくるのである。しかしながら突発イベントはかなり笑える。特に「熊があらわれました」というのは新鮮である。今までプレイしたコーエーゲームにはないと思う。
友人とのプレイでは結局クリアできそうもないということで後日かりてプレイすることにした。宋国は腐敗しているといってもその官軍は強力である。水滸伝を読んだことがある人ならわかると思うが、豪傑達の多くはもとは官軍だったものが多い。ゆえに官軍は強力な将軍達が指揮しており、高キューの領土には金や食料がうなるほど蓄えられているため兵士も「もりもり」いるのである。しかし、おうおうにして訓練度・武装度が低いのが救いである。こちらは戦闘ができるものがある程度揃ったら(戦闘で独立勢力を倒してそこにいた人物を仲間にしたり、人気が高くなると外交の「招く」で他の独立勢力をひきこむことができる。これによって強い人物を戦闘なしで集めることができる)精鋭をもって高キュー領に隣接し、賄賂の要求を拒否!!すると官軍が攻めてくるがこれを撃破し、有能な武将を登用(ならなかったものは捕虜に、捕虜にすると職業が「捕虜」になるため仲間になりやすくなる。このゲームには職業というのが設定してあり「無法者」ばどは仲間になりやすいが、医者は仲間になりにくいなどがある)。本来なら高キューの領土と隣接していないところに逃げたいところだが、領土を移動すると捕虜を解放することになる(捕虜をつれていくことはできない)のと、戦争でとらえた将官は体力が0になっているため移動のコマンドが実行できないのだ。そのため、高キューが部隊を送り込んでならなくなってきたら今度はこっちから攻め込まねばならない。そうしないといつかジリ貧になってしまう。ただし、高キューの領土を占領すると唸るほどの金・食料がてにはいり土地もこえているので収入も膨大であり、一気に部隊を強化できるのだ。
戦争は防衛戦のほうが有利である。それは地形効果の高い城が使えるためである。こっちのほうが人物・訓練・武装ともに強力なのだが、敵のほうが人数がおおい。だが、官軍は強い将軍だけではなく、あきらかに戦闘に不向きな者まで動因しているのでそこからきり崩していく。戦闘コマンドは普通の接近戦のほかに弓を使った攻撃(高い技量が必要)や、火計(高い知力が必要、火を放てるキャラクターは意外と少ない、パワーキャラは無駄なくらい多いのに)ができる。弓はたいしたダメージはないが技量の高い武将だと相手の部隊の指揮官にダメージを与えれる。指揮官の体力が低くなるとコマンドが実行できなくなるのでなかなか有効である。火計は相手を城からひきずるおろすのに有効である。「消火」というコマンドもあるがこれもある程度の技量が必要で失敗することもある。
だが、とっておきはやはり「妖術」だろう。広範囲の敵に大ダメージを与えなおかつ混乱させるというまさにディーサルウエポン(決戦兵器)にふさわしいものだろう。使用できるキャラは知力が80以上なら誰でもよい。逆にいえば79以下では使えない。職業が妖術師でも79以下だとつかえないし、妖術師でなくても80以上なら使える。余談になるが90以上だと妖術の有効範囲が広がる。史進のところにいる朱武は軍師であるがこの広い範囲の妖術が使える。しかし小説ではこの朱武に修行させたハンズイのほうが妖術の範囲がせまい(知力が90ないのだ)ということになっている。なんだかなあ・・・。しかし、この妖術失敗することも随分ある。きばってやったはいいが多くの敵に見破られしまうとかなりがっくりくる。知力が低いキャラは見破る力が弱いはずなのだが、結構失敗する。乱数設定(成功予想確率に対する)が随分大きく設定されているようだ。また、妖術は体力を膨大に消費するのだが知力の高いキャラはおうおうにして体力が低い。無駄な行動をとらせると体力が減少し使えなくなってしまうこともある。さらに曇りでないと使えないという条件もある季節によっては曇らないこともある。このようにディーサルウエポンだが使える技とは断定できない。例えるならナチスドイツが所有していた大型列車砲と同じであろう。あたればデカイがリスクもでかいのだ。
結局戦闘を左右するのは肉弾戦となる。弓攻撃は牽制でしかない。火計は敵をハメたりするのに役にたつ。戦闘においては相手を拘束することが重要である。だが、あくまで火計はサポートでしかなく勝負を決するものではない。そこで白兵戦が鎌首もたげてくるわけである。だが、これが熱いのだ。戦闘がはじまるときに両軍の将軍が叫ぶ(ふきだしね)、「刀のさびにしてやる」「うおおおお」「つ、つっこめー(押されてる)」等。敵軍の武将が弱くこちらの武装・訓練がまさっていると(たいがいはこうである)、敵軍の兵士がバッタバッタと倒れていく。白兵戦はアニメーションである。画面の両端から両軍があらわれ画面中央まで進み刀を振る。すると被害におうじて兵士がたおれる。兵士の上限は百だが、一回の接触で敵兵を三十人くらいなぎ倒すこともよくある。かなり爽快である。ちなみにこっちの被害は一人か二人。相手が城にのっていると固いが、大概は問題ない。ただし、名将はてごわいし造園部隊はくるわで大変であるが一騎当千の部隊で大軍を相手にするのは英雄的である。まさに水滸伝。私が後に購入する気になったのも高キューのいやがらせと、この戦闘シーンあってこそである。
余談にはいろう。横山光輝水滸伝の最終巻は武松、ハンズイ、項充の三人の物語がのっている。どの人物もかなりかっこよく描かれている。ゆえに武松でプレイしたのだが。ただし、ハンズイはゲームでは爺くさいグラフィックになっている上、たいして強くない。項充はまさに雑魚。技量は高いのだが・・・。しかもグラフィックは禿げあがってるし(デコ広いだけかも)。
プレイヤーキャラはたいがい強いが例外もいる。まず宋江。彼はゲーム買開始時の能力スロット(デフォルトの能力値とちょっとかわるしステム。昔はよくあったが最近は消滅)で知力を80以上にすれば妖術が使えるようになるので多少は使えるようになる。また仁愛(仁愛、勇気、忠義という三つの精神値があり一番高いのがそのキャラクターの性格となる。仲間をつのるとき相手の性格のポイントよりこちらのポイントが高いと仲間になりやすい)が100であるのも有利である、シナリオ4でやれば梁山泊のボスになっているので問題ないし。次に李俊。能力はどれもそこそこ。部下がはじめから二人いるがどっちも李俊より弱い。また最初にいる街には武器屋がないので自分でつくらないといけない。ただし、李俊がいるところは城のまわりが水におおわれているため、城を包囲されても地形的に有利である(湖は防御力が最低となっている)。また、戦闘中に相手の船を破壊すると(ある程度ダメージを減らすとこわれる)相手の部隊は壊滅するという点も有利である。だが、厳しいことにかわりはない。最後に李応。技量は高いが腕力が低い。なにがきつかというと、周りを強力な勢力に包囲されているということ。いきなり逃亡したほうがいいと思う。番外として李キを上げておこう。彼は腕力が高く勇気が100であるが愛の数値が低いため愛の性格のキャラクターの忠誠度が下がってしまうのだ。また、知力が低すぎるのも欠点といえる。さらに勇気が高いと一騎打ちをうけてしまいやすいということもある。一騎打ちは武力が高いと有利というわけではなく体力(最高値でなくて)が高いほうが一方的に勝つようになっている。敵がふっかけてくるときはこういうときである。一騎打ちをうけるかうけないかはプレイヤーが選択できるが勇気が高いと勝手にうけてしまうのだ。
水滸伝はある意味「英傑伝シリーズ」ともいえる魅力をもったゲームである。是非、圧倒的パワーで高キューの大軍を沈黙させる快感を味わって欲しい。ただし、高キューのやりかたはストレスがたまるがね。
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