マムルーク朝スルタン |
十三世紀、モンゴル高原よりおこりしモンゴル帝国はその圧倒的な機動力と高度な戦術により東アジアから東ヨーロッパまでの広大な大地をその傘下におさめていった。バイバルスはモンゴルがロシアにやってきたさいに、彼らにつかまり奴隷商人にかわれることになる。モンゴルはその後、イスラム教の象徴・カリフがいるアッバース朝を滅ぼしイスラム世界は風前の灯火となった。
しかし、アイユーブ朝のあとに興ったマムルーク朝のスルタンとなるバイバルスの活躍により無敵のモンゴル軍団は敗北を喫することになる。その後スルタンとなったバイバルスは巧みな外交戦術によりモンゴルの脅威を退け、それに加えて卓抜した戦術によってシリアに残っていた十字軍勢力を追放することに成功した。また内政にも力をそそぎエジプトは空前の繁栄を享受することになった。
しかし、そんな業績にもかかわらず砂漠のライオン・マムルーク達の王、バイバルスは日本の歴史教科書にはのていない。西洋中心史観からいけば十字軍を撃退し十字軍のシリアでの拠点をすべて破壊し奪い取ったこの男のことは闇に葬りたい事実なのかもしれない。しかし、謎につつまれているがゆえに、資料が少ないがゆえにこのイスラム世界中興の英雄であり、最強のモンゴルを退けた男に惹かれてしまうのだろう。
「バイバルス・アクバル!!(バイバルスは偉大なり)」
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