「マジンカイザー」における偉大な勇者
最近、レンタルビデオ屋にいくと「マジンカイザー」のDVDがレンタルされており、早速かりてみた。
パッケージにはマジンガーZとグレートマジンガーがのっており、グレート以降の話なのかと思っていたら、マジンガーZの話にグレーとマジンガーが絡むという話だった。しかし・・・、このアニメをみていくと、かつて「マジンガーZ」最終回で窮地に立たされたマジンガーZの前に颯爽と現れ、マジンガーZをボコボコにした戦闘獣を一撃のもとに葬り去った偉大な勇者・グレートマジンガーがヒドイ扱いをうけているのだ・・・。各話ごとにみてみよう・・・。
第一話。大挙してくる機械獣軍団に対してマジンガーが立ち向かう。そしてしばらくすると雷雲とともにカッコよく現れるグレートマジンガー! 決め台詞は
「偉大な勇者だ(自分でいうな・・・)」
ストーリー初っ端ということもあってか、二体のマジンガーは圧倒的なパワーで敵をなぎ倒していく。
しかし、強力な機械獣があらわれマジンガーZは敵のに捕獲され、グレートマジンガーは大破。すんでのところでグレートブースターに助けられて退却・・・。なんでグレートが機械獣相手に遅れをとらないといけないのか・・・。そもそもマジンガーとグレート、たいして能力面でかわらないような気がするのだが気のせいだろうか・・・。
一話後半では敵に改造されたマジンガーZが光子力研究所に襲い掛かる。光子力研究所を守るために立ちふさがるグレートマジンガー。しかし、まだ十分な修理がされていないため本来の力が発揮できず、マジンガーZに手も足もでないばかりでなく、護衛の機械獣にも苦戦する始末・・・。なんだそりゃ・・・。サンダーブレークやブレストバーンの威力がダウンするのはわかるがマジンガーブレードとかなら大丈夫なんじゃないのか!?
それよりも驚きなのは、設計図もなにもないのに、短時間で大破したマジンガーZを戦闘に使えるまで修理し、オリジナルの装飾まで施してしまうドクターヘルの技術力と工業力だ。それに対し同じ時間を与えられながら光子力研究所は、グレートマジンガーに対する修理や整備のノウハウがあり、尚且つ交換備品もあるはずなのに、グレートを本調子にまでもっていくことができないとは・・・。こんなに技術力・工業力に差があるのに、なぜドクターヘルは勝てないのだ?
さて、敵になったマジンガーを前になすすべもないグレート。マジンガーの強力な攻撃の前にグレートマジンガーは満身創痍・・・。そこへ、別のマジンガーが出現!! そうこの作品の真の主役メカ・マジンカイザーだ!! マジンカイザーは敵になったマジンガーを軽くあしらってしまう・・・。満身創痍のグレートをマジンカイザーが救う・・・なんだか、マジンガーZ最終回を彷彿とさせる光景である。
第二話。マジンカイザーのパイロットはマジンガーのパイロット兜甲児なのだが、マジンカイザーの操縦はパイロットに大きな負担がかかり、慣れていないと意識を失ってしまい、マジンカイザーは暴走してしまう(とんでもないロボットだな・・・)。
その暴走をとめるため、グレートはマジンカイザーにしがみつくのだが、危うくマジンカイザーの必殺技・ファイヤーブラスターの餌食になりそうになったりして、ここでも酷い扱いだ。結局、甲児が意識を取り戻し、難を逃れたのだが・・・。
ちなみにマジンカイザーの装甲は超合金Zニューアルファ。これはグレートマジンガーの装甲である超合金ニューZよりも遥かに頑丈で、作中でマジンカイザーの装甲に穴があいたりすることはない。しかし、納得いかないのはマジンガーZの超合金Zよりも頑丈なはずのグレートのニュー超合金Zが、超合金Zとたいして頑丈さがかわらないところだ。マジンガーZの最終回ではマジンガーZの装甲を破壊した戦闘獣の攻撃を受けてもビクともしなかったのに・・・・・・。もしかして、マジンガーZもニュー超合金でつくりなおしされているのだろうか?
第二話後半。戦闘獣が大挙して町に襲い掛かってきた。「マジンカイザー」は「マジンガーZ」の原作を意識しているのか、原作で登場した機械獣が数多く登場したり、原作でのドクターヘルの言葉が、原作通りのシチェーションで再現されている。
マジンカイザーの操縦に慣れない甲児に、鉄也は、足手まといになるから、お前はでてくるなと言ってグレートマジンガーで出撃する。しかし、機械獣軍団の猛攻の前に苦戦・・・グレートの攻撃がきかない!? 機械獣が強くなったのか!? と思いきや、またしてもグレートマジンガーの整備は十分でないということ・・・。外見は無傷だったので大丈夫だと思っていたが・・・またか・・・。
しかし、本調子でいって機会獣にボコボコにされたとあっては立つ瀬がないかならなあ・・・。そして、グレートのピンチにマジンカイザー登場。圧倒的なパワーで敵をなぎ倒す!! ちょっと待ってくれ・・・これじゃあ、グレートマジンガーは噛ませ犬じゃないか・・・。これからもずっとこのパターンか・・・と思いきや意外な展開が!!
戦闘終了後、鉄也は傷をいやすためにジュンと共にヘリでどこかにいってしまったのだ・・・!! 甲児がカイザーを十分に扱えると判断して鉄也は去っていってしまった・・・。おーーーい!!
それからの展開は海水浴にいったり誕生会を開いたりと、コミカルな話がつづいた。鉄也はコミカルな話には絡ませにくいのでリストラしてしまったのだろうか・・・。しかも本来ジュンが乗るべきビューナスAはさやかのモノになっちまうし・・・。
そして第七話(最終回)。前回、合体機械獣によって富士山の火口にほうりこまれてしまったマジンカイザー(しかしカイザー自体は無傷)。それを富士の樹海の中から見守る研究所の面々・・・っていうか富士山が噴火したら富士の樹海のあたりなんかマグマに飲み込まれてしまうと思うのだが・・・。そして、合体機械獣が富士の火口から戻ってきたと同じくらいに光子力研究所は妖機械獣の手により破壊されてしまう。そして合体機械獣は樹海に避難していた研究所の面々をみつけ襲い掛かる(マメなやつ・・・)!!
と、そこへ雷雲の中からあの男がかえってきた!!
「偉大な勇者だ」
そう勇者はグレートマジンガーだ!! しかし、マジンカイザーも苦戦した合体機械獣・・・・・・。ここでグレートがでてきても、彼の活躍は、かませ犬兼時間稼ぎだろうと私は思っていた・・・。
だが!! 予想は見事に裏切られた!! なんと、グレートマジンガーが合体機械獣をなぎ倒してしまったではないか!! そして、生き残った妖機械獣もまとめて破壊!! 最終話にして大車輪の活躍だ!!
鉄也とジュンは鉄也の傷が癒えるとマジンカイザーの秘密の調査に独自でのりだしていた。光子力研究所に調査するよって連絡くらいしとけよ!! とつっこみたくなったがまあいい・・・。実はマジンカイザーは秘密のドッグに保管されており、甲児がピンチになるとホバーパイルダー(マジンガーの脱出装置)がこのドッグにくるようになっているという・・・。そして脅威の事実ッ!!
なんとこのドッグには本当のグレートマジンガーがおいてあったのだ!!
本当のグレートマジンガー・・・。つまり、鉄也が第一話のときに乗っていた、機械獣にボコボコにされたグレートマジンガーは、プロトタイプのグレートマジンガーで、甲児の祖父(マジンガーやグレートマジンガーの開発者)は密かに完成形のグレートマジンガー(見た目はかわらない)と、マジンカイザーをつくっていたのだ・・・。
そういえば、甲児は第一話で機械獣にやられたかろうじて脱出した後、この秘密のドッグへとやってきて、マジンカイザー版ホバーパイルダーのカイザーパイルダーをみつけてマジンカイザーに乗り込んだわけだが、結局その後、誰もこのドッグへはやってこかったのかーッ!? 普通、カイザーがしまってあるようなドッグならカイザーに関する設計図などおいてあることは十分に考えられるわけで放置しておくなんて考えられないと思うのだが・・・。
そして何よりここにはマジンカイザーだけでなく、真・グレートマジンガーがおいてあったわけだ。甲児がカイザーをもちかえった後(第二話冒頭)、この秘密ドッグの話をしたのだから、その時点で調査員を送り込めば、決して広いドッグではないので恐らくグレートも簡単にみつかったはず・・・。つまり、第二話で機械獣が大挙して攻めて来た時、鉄也は整備途中のプロトタイプグレートではなく、真・グレートで機械獣を迎撃。難なく敵を退けて・・・というシナリオになったであろうに・・・。は!! まてよ!! もしや甲児のヤツは敢えて真・グレートの存在を知っていながら、何かと気に障る鉄也をリタイヤさせようと真・グレートの存在を黙っていたのか!? いや・・・このドッグにはマジンカイザーの翼であるカイザースクランダーまで放置してあったのだ・・・。やはり光子力研究所の怠慢が原因だろう・・・。
ん・・・。まてよ、そういえばプロトグレートはどうなってるんだ・・・。研究所が破壊されたときに、グレートブースターが破壊される描写はあったが、プロトグレートが破壊されるという話はなかった・・・。まさか、修理もされずにバラされてしまったのかーッ!? ビューナスAなんていう半端なロボットつくってる暇があるんならプロトグレートを修理して使えよ!! と思うのは私だけではあるまい。
そして最期の戦い。富士の火口より舞い戻った甲児はカイザースクランダーでドクターヘルの本拠地へ。そして、グレートマジンガーは日本に(なぜか目標はかつて光子力研究所があったところなのだが・・・なぜ今更?)大挙して襲ってくる機械獣を迎撃すべく日本に残る。グレートの活躍の描写は省略されているが、全ての機械獣を迎撃して無傷でいた。やはり真・グレートは違うぜ!! てっきり、第一話、第二話のようにうちのめされて、ボロボロになりながら勝利という形になるかと思ったが完全に杞憂であった。
そして地獄島ではカイザーとドクターヘル最後の機械獣との戦闘が繰り広げられる。周囲は雷雲におおわれているため、稲光が激しい・・・。
マジンカイザーが合体機械獣のパワーの前にピンチにたたされる!! 稲光が走る!! グレートマジンガーのサンダーブレークか!! と期待したが期待はずれだった・・・。結局、グレートマジンガーは勝負がついたころに地獄島に到着し、無事生還した甲児とマジンカイザーを出迎えるという役回りだった・・・。
総括・・・グレートマジンガー・・・プロトタイプグレート・・・マジンガーZと性能かわらないじゃん!! しかも、
「完全に修理ができていない。」
という強引な理由付けで、かませ犬な役回りばかり・・・。
まあ、最後の最後で真・グレートが登場して汚名挽回したけども、外見や武器はグレートまんまだし・・・。まあ、そこで「グレートマジンカイザー」なんてでてきた日にはマジンカイザーの立つ瀬がないからしょうがないかもしれないけれど・・・。
なんつーか、初めから登場しなければ、こんな損な役回りしないで済んだんじゃないかなと思ったり・・・。
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