謎の居酒屋
大学の学科の教授推薦の居酒屋が駅前(というほど駅に近いわけではないが)にあるとのことなので学科の連中とともにいってみることに。営業時間は四時から十時(入店できるのは九時まで)。居酒屋にしては早すぎる閉店だと思うがどうだろう。
さて駅前を七人で歩いていく。道の途中には同人誌や同人グッズを売っているディープな書店もある。
「ここだここだ」
友人の案内で到着。この店看板はあるが、かけていない。どういうことかというと、看板は下におちているのだ・・・。白くぬられた鉄の板に店の名前に店の名前(許可をとっていないのでふせておく)「○○の店」といかにも手作りという字でかかれていた。おそらく店の人がかいたのだろう。ちなみに「店」の字の「占」の二画目がはぶかれていた・・・。てっきり最初ゴミだと思っていました。すいません。
店にはいってみると四人掛のテーブルが二つとカウンター席が用意されていた。カウンターにはすでに二人のお客さんがすわっていた。我々は七人なのでふたつのテーブルにわかれてすわることになった。ちなみにカウンターのお客さんは私の大学の教授であった。
椅子にすわっていると柿の種が配られ、私の右側にすわっていた友人に
「手伝ってくれ」
と店のおじさんがいってきた。この店は一人で運営している。友人は焼酎が注がれ表面が凍りついているグラスを二つのテーブルに運ぶ。私はてっきり水だと思っていたが実は焼酎だった。そして今度は「ホッピー」なる発泡飲料が各人に配られる。ホッピーはビールのようだが実はアルコール分はない。これで焼酎をわるとビールのように泡がでてくるのだ(私はこれにアルコール分があると思っていた)。
お互いにホッピーをついで乾杯する。ビールと違い苦味は強くない。乾杯すると料理が運ばれてくる。味噌をつけた串勝つやホルモンの煮物、ガリ、プチトマトなど。料理は勝手に運ばれてくるがオーダーもできる。ただし数が少ないものもあるが。友人はきゅうりとトマトをオーダーし、みんなで食べる。きゅうりは味噌をつけてくうのだ。
店内をみまわしてみるとドラゴンズの選手の一覧(新聞記事だが)が壁にはりだされている。学割三割、誕生日後割引、さらに休日は「日祝」・・・。うーん、稼ぎ時ではないのか・・・。それともう一つの定休日が
「仏滅」
仏滅ってなによ・・・。ちゃんと調べてからいかないと、いってもしまってるってことか・・・。ほとんどギャグとしか思えん・・・。
さて宴もたわわになり御愛想することになった。ちなみに勘定は自己申告制となっている。向こう側のテーブルの連中の申告が終わったのでこちらのテーブルの申告をしようとすると
「いいよいいよ」
「え!?」
なんとこちらでオーダーした分はお金は払わなくていいとのこと。友人あhそれではと思いいおうとするが。
「学割」
ということで一蹴されてしまった。友人はこうつぶやいた。
「食べ物くいにいってむかついたことはあっても、店の人に悪いなと思ったのは初めてだ・・・。」
普段大食いしてるだけに妙な説得力があった。ちなみに勘定は七人でなんと3600円ほど(一人600円以下。普通二時間もいれば二千円はゆうにこえるだろう)。学割3割以上にへってるんですけど・・・。
ちなみに勝手に運ばれてきた大量の料理は、セットメニューとか店長にお任せとかではなく完全なるサービスらしい。つまり何も注文せずホッピーの焼酎割(300円)を頼むだけで十分な食事にありつけるのだ・・・。最後のほうになると余り物と称して煮物をまた大量にくれたし・・・。
帰り道、我々でこの店を盛り立てようという話に。しかしあのおじさん気前がよすぎるので、かえってお客(学生には優しいだけかもしれないが)としえtいくと、むこうが損害をだすだけで行けばいくほどダメになるのではということに・・・。結論としてはテーブルの上に金をおいていって受け取ってもらうしかないということに至った・・・。
余談ですが、カウンター席に座ったおじさんがクラブのお姉さん一覧みたいな本を店のおじさんと読んでいたがその本を「アルバイトの本」と称して私に読ませようとしないでください。私は後ろからチラッとみてだいたいわかっていたので
「アルバイトはすでにしていますので・・・。」
と拒否しました。
ちなみにこの店を薦めてくれた教授は三十分しかこの店にいなかったらしい。この店には生ビールがなかったというのが原因らしい。
さてさてこの謎の店。いきたい人は是非紹介しますぞ。ストーブと扇風機が年中だしっぱなしにしてあったりしますがね。バイト先の姉さん達をつれていきたい(すごいオマケしてくれそうだ。店のテーマは三十代の男が一人で酒を飲む店ということらしいが、学生集団に優しい。毛色の違う人間だからといって排斥せずむしろ歓迎する姿勢はすばらしい)が、時間がどうもねえ・・・。
でも、突然なくなっていそうで恐い・・・。とにかく謎のある店である。
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