2001年8月22日〜27日 6日間
カンボジア シェムリアップ 3泊4日(正味3日間)
タイ バンコク 1泊2日(正味1日間)
関西国際空港発着 ⇔ タイ国際航空(TG627、TG626) ⇔ バンコク国際空港(ドン・ムアン空港)発着
バンコク国際空港(ドン・ムアン空港)発着 ⇔ バンコク航空(PG930、PG931) ⇔ シェムリアップ国際空港発着
カンボジア王国は、日本の約半分の面積で、首都はプノンペン(PhnomPen)。
今回、私が訪れた所は、シェムリアップ(SiemReap)。
カンボジアの北西部、トンレサップ湖(TonleSapLake)に面する小さな田舎町です。
目的は、もちろんアンコールワット(AngkorVat)です。
最近、テレビや映画でも注目を浴びている超有名な遺跡です。
私が、アンコールワットを知ったのは、十数年前で、その何とも言えない神秘さと、
素朴さに魅了されました。当時、私は高校生でしたので、いつか、
必ず行ってやると思い続け、ようやく夢が実現したと言うわけです。

| タイ上空。チャオプラヤー川と田園風景。 |

| バンコク上空。チャオプラヤー川。 |

| カンボジア、シェムリアップ上空。 前方、トンレサップ湖。 |

| タイ上空。雲海。 |
向こうに見える広大な湖は、トンレサップ湖。いよいよである…どこまでも広がる湖と田園…すごいっ!そして、何も無いところに不自然に、滑走路が見える。シェムリアップ空港である。
ヤッター!やっとのことで、無事、シェムリアップに到着!お疲れ様、自分!
しかし、山がひとつも無く、どこまでも続く平野。晴れていたら、地平線を見ることができたのに、残念です。飛行機は暗雲の中へと突入し、上昇。そして、一面に広がる雲海…なんと美しい光景なのでしょうか。旅の疲れが癒される気分でした。
あっ、ちなみにタイからシェムリアップまでのフライトは1時間足らずなのですが、機内食がでたので驚きました。評判には聞いていたのですが、「タイ航空の機内食はうまいっ!」と…関空からタイまでもそうでしたが、日本人の口に合っていて、なかなかの物でした。
シェムリアップへは、関西国際空港から、一路、タイのバンコク国際空港へ…そして、乗り換えてシェムリアップ空港へと、合計7時間程度の旅でした。
初めての海外旅行であるにも関わらず、激安ケチケチツアーで行ったため、全てがセルフサービス(?)でした。搭乗、出入国の手続きは勿論でしたが、なにせ、現地のシェムリアップ空港前に集合ということで、たいへん苦労したのは、言うまでもありません…
タイを経由するため、出入国と乗り換えには、泣きそうになりました。空港関係者にチケットを見せて、尋ねてみても、何を言っているのか分かりません。
とにかく、自分にできることは、最高の笑顔で聞いているフリです。心の中は、土砂降りの涙…情けない。

| シェムリアップ市内。国道6号線。 この道は国道なので、あまりガタガタではない… |
路地を曲がった時、何気なく顔を上げると、いきなり目の前に“アンコールワット”が
ドーンと現れ、ビックリしました。
そしてその瞬間、体中にサーっと鳥肌が立ちました!
「うぉ〜!テレビで見るよりすごい!」
当たり前である…そんな、訳の分からないことを言うくらい、興奮して、動揺していたのです!
感激です!
アンコールは神秘的なオーラを放ち、
静寂に包まれていました。
まるで、息をしているようでした。
「やっと会えた!アンコールワット…」
疲れが吹っ飛んでしまった瞬間です…
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| アンコールワットとの初めての出会い… |
そして、車へ連れて行かれました。なんと、メルセデス・ベンツのワンボックスでした。
私が、初めてベンツに乗ったのは、
カンボジアでした(笑)…
その時、初めて今回の私のツアーが6人であることを知りました。
旅の疲れもなんのその、休む暇も無く、早速、遺跡へと向かいました。言うまでもなく、道はガタガタです。むちうちになるかと思いました。
少しずつ街が現れ、やがてアンコールワット付近までやって来ました。アンコールは堀に囲まれ、木々に包まれています。
意外と、近付かないと見えないようです。
飛行機を降り、滑走路を歩いて、入国審査へ向かいました。同じ飛行機でやって来た人々でごったがやす中、少し迷いながらも入国審査と、手荷物の受け取りを済ましました。小さな空港の前は、観光客を迎えに来た、現地のガイドさんでいっぱいでした。
「とにかく、顔も見たことの無い自分のガイドさんを探さなければならないのですが、まずは、トイレ!」初めてカンボジアでしたことは、
トイレ(小)です(笑)…
すると、若い一人の男性がトイレに入ってくるなり、「こにっちわっ!よこっそ〜っ!
おまっちしてまひたぁ〜!」
初めてカンボジアの人と会話したのは、
トイレの中でした(笑)…
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| シェムリアップ空港へ着陸! |

| アンコール・トムの中心にある仏教寺院。 バイヨン。 |
普段、エアコンの効いたところで仕事をしているため、遺跡めぐりをするだけで、自分にとってはかなりきつかったのですが、体の疲れよりも、好奇心の方が勝って、あふれる汗をぬぐいながら、常に感動しながら、見て廻ることができました。ちなみに、一番汗をかいていたのは、現地のガイドでした。暑さに慣れているはずなのに、何故?
遺跡は、無数にありとても1日位では廻りきれない程ですが、時間の許す限り、たくさん廻りました。各遺跡の細かな紹介や説明は、ここでは省略させていただきますが、アンコール・ワットは勿論のこと、クメール文化を語るうえで、欠かすことのできない貴重な遺跡であることを、改めて理解することができました。ひとつひとつの遺跡に歴史があり、意味があります。だから、もう少し、勉強したうえで、もう一度ゆっくりと見に行きたいと思います。

| アンコール・トムへの入り口。 南大門。 他にも4箇所の入り口がある。 |
シェムリアップには、2大遺跡として、“アンコールワット”と“アンコールトム”があります。それらを中心にたくさんの遺跡が深い森の中に眠っています…
クメール(アンコール)文化とトンレサップ湖、つまり“水”とは、深い関わりがあり、2大遺跡の両側には、“東バライ”と“西バライ”という湖跡が残っています。
シェムリアップに到着した後、休まずに、まずアンコールトムへ案内してもらいました。
アンコール・ワットを越えて、1.5キロ程北へ上がると、アンコール・トムの入り口がありました。いくつか入り口があるのですが、南大門から入って行きました。車も通れるくらいの大きな門です。
カンボジアに行くまでに、日本で色々とクメール文化のことを調べましたが、800年以上も前の遺跡ということで、たくさんの人々や大自然に守られて、カンボジアの歴史と共にひっそりと息を潜めていたのでしょう。最近になって観光地として、また世界遺産として厳重に守られるようになり、かなり整備され遺跡廻りもしやすくなったそうですが、やはり「深い森と共に…」というイメージを抱きつつ、アンコール・トムに足を踏み入れましたが、期待を裏切らないその光景に、感動し、感情を抑えきれない自分がいました。

| サリナ・ホテルの部屋からの眺め… 向かいの家には、従業員が住み込んでいます。 |
「えっ!今日はもうこれで、終わりですか?」
思わず、ガイドさんに聞いてしまいました。
「いえ、終わりではないですね!カンボジアは、暑い!カンボジアの人達は、一日の内、一番暑いこの時間は家に帰って休みます。そして、夕方前に、また働きに出て、暗くなるまで働きます。だから、私たちも休みます。」何故だか分かりませんが、ガイドは得意げに説明してくれました。
「なるほどね。昨日は機内でもあまり眠れなかったので、ちょうど良い。助かるわ!」と思いながらも、せっかくだからめいいっぱい観光したい気持ちも少しありました。
「しかし、カンボジアの人でも、暑いんだっ!」当たり前か…
3泊の滞在を通して、同じ“サリナ・ホテル(SalinaHotel)”という三ツ星のスタンダードホテルに泊まったのですが、初めてのチェックインだったので、結局、休むどころか、なかなか感じの良いホテルを堪能しているうちに、あっと言う間に時間が経ってしまいました。
「さあ、そろそろ出発です。」
朝早くからアンコール・トムを廻り、一段落ついたところで、昼食をとりました。カンボジア料理です。“食”については、他の項目で報告するとして、昼食を終え、ベンツのワンボックスに乗り込みました。
「さあ、次、行ってみよう!次どうぞ〜っ!」
と、年齢が分かってしまいそうな、いかりや長さんのまねをしながら、張り切っていました。すると、ガイドさんが、
「それでは、今日泊まるホテルへ行きましょう!お疲れ様でした…」
(実際は、もっと聞き取りにくい慣れない日本語ですが、読みにくいので正確な日本語で書かせて頂きました。以降、同じように書かせて頂きますので聞き取りにくい様子を、想像してお読みください。)
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| プノン・バケン山から見た、アンコールワット… |

| プノン・バケンから望む、西バライのごく一部… なにせ、でかいなんて物じゃない! |

| プノン・バケン寺院の上に登れば、 眺めが最高! もう、月が出てきた… |
そんな状態ですが、実は、山の脇に、なだらかな道もありますので、ご心配なく…少し、遠回りになりますので、10分位かかってしまいますが…。また、それでも、辛いという方は、15US$払うと、象の上に乗って、連れて行ってくれます。3人まで乗れます。ちなみに、象は歩くのが、遅いので、15〜20分かかります。また、帰りは、下りなので象さんには、きついということで、20US$払ったら、連れて帰ってくれます。
「なんじゃ、そりゃ!」
でも、本当の話ですよ。あとは、現地で交渉してください。
しかし、プノン・バケンからの眺めは、すごく良く、見渡す限り続く、深い森と大地を見て感動してしましました。
日本では、北海道へ行かないと大平野は見られません。そして、空気が美味しく、風が心地よい…また、ここから見るアンコール・ワットが、なんとも神秘的で、まさに密林の中で、息を潜め、眠っているようでした。
また、違う方向を見ると、“西バライ(貯水池)”が見え、その広大さにまたまた、驚いていました。まさか人間の手で造られたものとは、思えません。
遺跡の上に登り、しばらく感動しながら、「ぼ〜っ!」と眺めていました。やがて、日が落ちてきたので、暗くならない内に、山を降りました。

| 華やかにライトアップされた、クレーン! これだけでも、美しい… |

| 踊り子の中心者… ガイドブックにも載っている 人です! |

| まるで、動くレリーフ(浮き彫り)を見ているようだ! とにかく、頭の先から足の先まで、 動きが洗練されている… |
クメール宮廷舞踊の様々な演目は、シータ姫を救い出すための魔王ラーヴァナとの戦いを描いた、「ラーマーヤナ」が基になっています。踊りの中で、頭や腕、足の微妙な位置や、手・指のねじれ具合、広げ方、全てが意味を持ちます。
テレビでしか見たことの無い、その独特な踊り方を、目の前で見て、これまたビックリしました。テレビで、見ていても、
「変わった踊り方やなぁ…」
くらいにしか思っていませんでしたが、ゆっくりとしたテンポと優雅な動き、華やかさと気品が、体中から放つ“オーラ”となって、伝わってきました。とにかく、その華やかさに釘付けになってしまいました。
「手足の先まで、よくもまあ、あんなに曲がるものだ!」感心しました。
「今日は、良いものを見せてもらった。踊り子さんと、記念撮影しよう!」
私は、なかばおじいちゃん状態でした。
「ご満悦…。後は、ホテルに帰って寝るだけや!」
しかし、こうして現代に“アプサラ・ダンス”を見れるのも、カンボジアの人々の熱い思いがあったればこそです。
何故ならば、元々、踊り子は王室古典舞踊学院で養成されていましたが、ポル・ポト時代に、300人を超す先生や踊り子のうち、90%もの人々が処刑の対象となってしまいました。
カンボジアへ来て、初めての夕食です。“クレーン(Koulen)”という、シヴォタ通りでひときわ目立つ大きなレストラン。ここでは、毎晩、アプサラダンスが見られ、ビュッフェタイプのディナーです。いろいろ好みに合わせて選べるのが良かったのですが、想っているよりも種類は少なく、一通り食べた後は、同じ物ばかり食べていました。味は、意外と美味しかったです(中には、口に合わないものもありましたが…)。
今回の夕食の目玉は、なんと言っても“アプサラ”の踊りです。
クメール文化の華である「アプサラの踊り」は、9世紀頃に生まれた、宮廷舞踊です。“アプサラ”は、「天使・天女」とみなされ、アンコール遺跡のレリーフ(浮き彫り)にも数多く登場し、昔から、神への祈りとして捧げられたり、王宮のお祭りで踊られるものでした。
振り付けが記録された書物も、この時にほとんどが消失しました。ところが、難を逃れた数人の先生によって、息を吹き返しました。’89年から伝統舞踊の復活を目的に、子供たちを中心とした「舞踊教室」が始められました。そして、現在もプノンペン芸術大学や、町のいたるところで踊りは、教えられています。
「本当に、良かった!これからも、頑張って頂きたいと思います!」
今日は、1日カンボジアを満喫し、ホテルに帰ってきました。先程も書いたように「サリナ・ホテル」は三ツ星で、スタンダードホテルなので、部屋の感じも良く、大理石の床に、籐のインテリアなど、アジアとヨーロッパが融合したようなデザインでした。お風呂も、ジャグジーになっていて、すごく良い感じでした。
お風呂には、洗面所も、トイレもあり、いわゆるどこにでもあるタイプなのですが、ひとつだけ、他に無いものがありました。それは、洗面所の横に置いてある“ミネラル・ウォーター”です。毎日、2本ずつ置いてありました。カンボジアでは、貴重な飲み水です。どれくらい貴重かと言いいますと、瓶ビール1本分に近い値段がします。
疲れているのですが、寝てしまうのがもったいなく思え、色々、していました。ホテルの外にも出て見ましたが、結局、することが無くなったので、お風呂に入ることにしました。
「この時間だと、みんなもうお風呂には入っているだろうし、皆が水を使いすぎて、水が出ないということは無いであろう!」
と思い、私の大好きなお風呂タイムが始まりました。
始めに、シャワーで汗を流し、体を洗ったうえで、お湯をためてやると思い、まず、シャワーを出しました。すると、「ジャー」と“赤い水”が出てきました。例えるなら、山の赤土が混ざっているような色です。
「おっ!やっぱりか?」
初めから、きれいな水が出てくるとは、思ってなかったので、あまり驚きませんでした。やがて、透明になり(それでも日本ほどではありません)、水がお湯になりました。
「よし!そろそろOKかな?」
私は、調子よく体を洗い始めました。そして、半分くらい体を洗った時です。
「あっ!やばい!水になる…」
その後、二度とお湯にならなかったことは、皆さんの想像する通りです。最悪です。やられました…
必死で、水をため、再びお湯になることを期待して、粘ってみましたが、撃沈!
フロントに電話しようかと思いましたが、やめました。スタッフの笑顔を思い浮かべると、文句を言う気が失せてしまいました。別に、寒いわけでもないので、諦めることにしました。
しかし、他にもたくさんお湯を使っていたからか?ホテルの給湯器が、調子悪いのか?それとも、カンボジアでは、こんなものなのか?
未だに分かりません。誰か、知っている人がいれば、教えてください!
とにかく、明日の朝が早いので、寝ることにしました。起きれるでしょうか?
ちょっと、感傷的になってしまいましたが、本当にシェムリアップに来れてよかったです。また、アンコール・ワットに出会えて良かったです。
ここで、クメール建築について、少し勉強したいと思います。詳しくは、他の項で説明するとして、アンコール・ワットを設計する段階で、ひとつの「テーマ」がありました。それは“光”です。もっと言うならば、太陽の位置です。難しいことは、さて置いて、このアンコール・ワットは、時間と共に遺跡の様々なところが、光で演出されるように造ってあります。
だから、アンコール・ワットは、時間と共にその表情をどんどん変えていくということです。すごいですねぇ…
だから、神秘的なのです!
シェムリアップの人々が、こうして毎日、アンコールと共に、朝を迎え、そして眠りに就く…それを、何百年もの間、繰り返してきたことを思うと、感慨深いものがあります。
長い歴史の中、多少の違いはあるとしても、基本的に人々と、アンコールの距離は、何も変わっていないような気がします…
「空が、美しく、アンコール・ワットのシルエットがなんと神秘的なのだろう…」
そして、刻一刻とアンコール・ワットは表情を変えていき、中心祠堂を照らし始めたかと思うと、あたりは、見る見るうちに明るくなっていきました。
「やはり、朝の光は、心地よく清々しい!何だか希望が湧いてくる!」
不思議ですね…
私は、普段から、たまに写真を撮りに、出かけるのですが、やはり夕日より朝日です。朝も夕も空は、焼けるのですが、全然、光の波長が違いますので、同じ場所で、写真を撮っても、全く見え方、感じ方が違うことに気が付きます。
何とか、起きることができたが、勿論、辺りは暗い!
「さっき、寝たばかりやのに…」
という気分でした。実際は、5時間位寝れましたが…
しかし、一瞬たりとも、時間が惜しいので、頑張ってホテルのロビーに集まり、いつものように、ベンツのワンボックスで、アンコール・ワットへ向けて、出発しました!
現地に到着すると、他の観光客も、結構来ていて、ゆっくり見れる場所を確保するのに、大変でした。
結局、アンコール・ワットの正面、「西塔門」のすぐ横、デバダーのギャラリーや、高さ4mのヴィシュヌ神像の前あたりに座り、ひたすら夜明けを待ちました。やがて、中心祠堂の左のあたりから、明るくなり始めました。

| アンコール・ワットを囲む道… 今日も、シェムリアップの 人々の一日が始まる! |

| アンコール・ワットの中心祠堂に、 命が吹き込まれる… |

| 神々の夜明け… 今日も、新しいクメールの歴史が始まった! |