木曽駒・宝剣山行期




○プロローグ

本年は7月下旬に甲斐駒ケ岳に山行の予定であった。かなり前から準備しているのにも関わらず、
天気が悪いと判断した瞬間に中止宣言前に私は降りてしまった。

それで、私が次回の山行の企画はするようにと、命じられてしまった。

とはいうものの、8月のこの時期は私は仕事が大変忙しく、土日しか休めない上
ハードな山行をすると仕事に響くのであまり体力的にハードでないアルプス山行を考えた。

木曽駒ケ岳はロープウェイで標高2600m以上の高さまで登ることができ
実際の登山は300m強であり、これならば体力的に大丈夫だと判断し、企画を立てた。

はじめは、「ムーンライト信州」で行こうと幹事のKさんが考えていたが
我々が指定券の予約をしに行く頃はもう満席で、駒ヶ根までの「足」はどうしようかと試行錯誤をはじめてしまった。

参加メンバーは5人であったので結局「あずさ回数券」を利用し、喫煙席であったが指定券もとることができた。

○そして当日

参加者は皆、千葉県人で2名は千葉駅、私を含む3名は船橋駅より乗車する。
普段ならば船橋駅からでも自由席禁煙車に座ることができるが本日は不可能。
それでも3席確保できた。

列車内は超満員である。もう自由席では立っている人がいる。

私は喫煙家ではないが喫煙車でも平気なのでそそくさと喫煙車指定席に行く。

なんとその間にIHさんは「あずさ回数券」の残り1枚ともっと驚いたことにあまった指定券も
売りさばいてしまった。

感謝と同時に驚いてしまった。

「私にはできない。」


○駒ヶ根駅にて


岡谷駅から飯田線に乗り換える。駒ヶ根まで約1時間。
木曽駒ケ岳までは交通の便が悪くて大変である。バスは便利で安いのだが渋滞が心配なのである。

駒ヶ根駅に降り立ち、駅前を少し、散策する。
サキソウが植えられている。
日本には自生していないらしく、大変珍しい植物なのだそうだ。

バスの発車時刻もやってくる。

○ロープウェイ乗り場にて


登山バスはどんどん登りあがる。ものすごい急勾配を「右」に「左」にものすごい揺れながらバスは前進する。
バスがしらび平ロープウェイ乗り場に到着する。

ロープウェイは2時間待ちだそうだ。
お盆の天気の良いときは8時間待ちなんてこともあるそうだし、この時間は我々が想定していた時間の範囲内である。

昼食をとったり、散策したりして時間をつぶした。


○ロープウェイをおりて


ロープーウェイ乗り場からのパノラマ画像


2時間待たされてロープウェイ乗り場から見た風景は下界とは全く違う絶佳の別世界。
それに風もすごく涼しい。(寒い!?)

一応、今回のリーダーは私?なのであるので登山計画書を書いて提出する。
標高差300mであるが、ここは中央アルプスであるなめてはいけない。


○登山開始(乗越浄土まで)



登山中のパノラマ画像


千畳敷カールを乗越浄土まで歩く。
カールとは氷河地形である。氷河が削ってできた地形である。
点在する大きな岩は「モレーン(氷河堆積物)」である。
これ以上の解説はボロガ出そうなので止めておきます。

学位が剥奪されそうである.....。

カールの中をハイキングなんてえせ地学者的にはとても爽快である。
ほんとにこの眺望には文句はない。


○千畳敷カール・高原植物の花達




今年は冷夏の影響で高原植物の開花が1ヶ月遅い。我々が登山をした時期が満開であった。
IHさんが解説をしてくれるが、教えてもらった瞬間、次から次へと忘れてゆく......。
高原植物と言い、この展望といい。「山と渓谷」の世界を登山しているようだ。
ほんとに気持ちいい。きてよかった。


○乗越浄土にたどり着く




千畳敷カールを登りきって乗越浄土までたどり着く。ここからは稜線歩きとなる。
ほんとにアルプスの雰囲気が出まくっていた。なんちゃって登山ではあるが、
職場で「山と渓谷」を読みながら「歩きたいな」と思ったような場所を歩いている。
ほんとに満足、満足。


○宝剣山荘にて、荷物をおく




しばらくすると本日、宿泊する山小屋、宝剣山荘に到着。
私はアルプスははじめてである上、山小屋に宿泊するのもはじめてである。
混雑時は布団1枚に3人とかいう風におどかされていたので少し、心配であったが
我々だけで6人部屋1室をあてがってもらうことができた。
もちろん、みんな布団1枚である。
ゆったり、宿泊することができた。


○宝剣岳ピストン




夕飯まで時間があるので宝剣岳までピストンすることになった。
このコースはとても危険であるのでデジカメ以外の荷物はすべて山小屋に置いてきた。
危険を感じたら引き返すつもりで宝剣岳に向かった。

道がどんどんスリリングになって行く、
振り返ると絶景の良さと恐ろしさを両方感じる。
3点確保しながら前進である。

進めば進むほどスリリングになり、断崖絶壁を3点確保しながら前進することになる。
転落したら確実に「死」が待っている。

山をはじめて以来、一番緊張した。
自分では冷静でいられたので引き返すことなく、山頂にたった。
山頂は小さな岩陵である。

いるだけで怖くなってくる。

自分の精神状態が恐怖に支配される前に下山しようと考え、
早く下山したいと訴える。

下山はカメラをKさんのナップサックに入れもらい完全に手ぶらにする。
登り以上の緊張である。
5点確保が可能な場所は5点確保で下山。

1歩間違えば「死」がすぐに待っているコースは生まれてはじめてだ。
これがアルプスの怖さの一つか。

IHさんがいうにはもっと怖いコースがアルプスにはたくさんあるらしい。

しかし私は今後はこういうコースはできるだけ避けよう。

達成感があったのは確かである。


○宝剣山荘にて夕飯




山小屋に戻ると夕食がはじまっている。
われわれも頂く、山小屋の食事ってどんなものだろうと思っていましたがこんな感じでした。


○宝剣山荘より夕日を望む




夕飯後、宝剣山荘より夕日を眺めることができる。
美しい。
写真をとりにきている人たちが歓声をあげている。
よかった。よかった。

それからは、宴会である。
標高3000mでアルコールを飲むのに私は少し抵抗があったので私はあまり飲まなかった。
いきなり、麦酒がでてくるは、Tさんがウイスキーをだすは、アルコールは重くても別荷物のようだ。
楽しく、騒ぎながら夜もふけて行く。(おひらきになったのは20時ですけどね。)


○霧と強風の中、木曽駒ケ岳山頂へ




翌早朝、霧と強風と雨である。
視界が全くない。
それでも木曽駒ケ岳山頂をめざす。

どこかのパックツアーの団体と一緒になり、我々の行く手を邪魔する。
私は大手旅行代理店の団体客とはどうも相性が悪い。

団体に行く手を阻まれ、1人になってしまう。
そして広い分岐に出てきてしまう。

これも結構、怖かった。
そこで、皆さん待っていてくれた。

これもアルプスの怖さの一つかな。

そして山頂に到着。晴れていれば大パノラマなのだろうが残念。
ただ、霧の中の山頂も幻想的です。

団体客がやってくる前に下山を開始。


○宝剣山荘まで帰ると晴れ上がってくる。ふたたび千畳敷を下山。




皮肉なことに宝剣山荘まで帰ってくると晴れ上がってくる。
なんかとっても悔しい。
しかし、早く下山してしまわないとロープウェイが混雑をはじめる。

山頂からの景色はいつかのお楽しみにしておいて千畳敷を下山する。
もうこの景色も見納めである。

○下山し、温泉「こまくさの湯」へ。




ロープウェイの待ち時間も全くなく下山し、今度はタクシーで山道を降りる。
5人だとあまり料金が変わらない。

そして、温泉「こまくさの湯」へ。
なんちゃって登山であるが達成感のあと、いいお湯だった。


○駒ヶ根名物「ソースカツ丼」




それから、駒ヶ根はソースカツ丼が名物であることを知り、われわれも食べてみる。
だしのきいたソースがなかなかおいしかった。

自宅にソースを買って帰ってしまった。

○帰路の上諏訪駅、「足湯」




岡谷を経由し上諏訪で乗換えがあったので記念に撮影。
有名ですが上諏訪駅には駅構内に温泉があります。


時間と体力のあるときに初心者向けのアルプスに2泊3日くらいで登りたいものです。




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